カシミヤ山羊から採れるニット素材をカシミヤと言います。
カシミヤの生産地はモンゴル、イラン、ロシアが有名ですが、軽くて柔らかい繊維の細い上質なカシミヤは、冬は零下40℃以下、夏は40℃以上と寒暖差の激しい山岳地帯で育てられたカシミヤ山羊からしか採れません。
過酷な環境で育てなければならないカシミヤ山羊ですが、収穫も羊の毛をバリカンで刈るように簡単ではないんです。
カシミヤ山羊の毛は、表面のゴワゴワした長い剛毛と、その内側にある産毛の2種類に分かれていて、セーターなどニットに使うカシミヤの産毛の方です。
産毛は硬くて長い毛の間に隠れるように生えているので、熊手みたいな櫛で丁寧に時間をかけてすきとるしかなく、かなりの労力を要します。
そうして手間暇かけて集めた産毛から品質の悪い毛を取り除くと、一頭から採れるカシミヤの量はわずか150〜200グラムしかありません。
その中からさらに長くて細い上質な繊維だけを選り分けたら…と考えるとカシミヤの希少価値をわかっていただけるかと思います。
カシミヤは産毛の長さや太さを基準にランク分けされており、ランクによって値段も大きく変わります。
カシュビアンコのカシミヤ100%ニットは、「10段階のカシミヤ国際指標」のトップレベルの一級品を使っており、カシミヤの醍醐味である極上の暖かさとふんわり優しくなめらかな肌触りを愉しんでいただけます。